筆あそび-皺こよみ-

November 01st, 2015

11/3/2015

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人と人でないものが共生する、なら公園。

この世は我がものといわんばかりに、たむろする鹿たち。
1300年前からおはします、ユーモラスな大仏。ホトケたち。
写真には収まってくれないスケール感!
王朝文化の遺構の数々。
カメラを構えても「これ撮る意味あるんかな?」
と撮影意欲がへなへなと萎えてしまう。
まったく手中に収まってくれない。


深呼吸したくなる位、透明な空気。
奈良の印象は、ひとことで言うと『懐がひろい』でしょうか。

携帯に気をとられていると、足裏にコロコロした感触。
あちこち無造作に、トラップが仕掛けられている。
決しておニューの靴で歩いてはいけません...!


正倉院展では、後ろにいた見知らぬおじさんに
​いきなりなぞなぞを出されてしまった。
人だかりのなか楽器の琵琶を見ていると、後ろからぼそっと

「楽器のビワ、果物のビワ、湖のビワ、一番はじめに
名前が付いたのはどれだと思う?」
「え...」

見事に答えを外したら、おじさんが丁寧に教えてくれた。
しかし学芸員の人というわけでも無さそう‥‥
なんで急に声をかけられたんだろう。笑

答えは楽器の琵琶だそうです!



奈良グルメについて。
奈良駅近くの商店街にある『ライオンスパイス』。
インド人とおぼしき無愛想な男性が
無言でカレーを持ってきてくれます。
カレーとナンは美味しくて、辛口が苦手な人でも結構いけます。
王朝文化は古代インドの影響も受けてるそうで、
そう考えるとカレーにもいつもより親しみが湧きました。



一泊した『UGAYAゲストハウス』では、
奈良の郷土料理という「茶粥」を頼みました。
素朴というより無味無臭で、正直美味しいとは言い難いもので‥‥
でもこれが奈良時代の人が日常的に食べていたものかと思うと、感慨深いものがあり、味わって食べました。
付け合わせの奈良漬けが美味しく感じられました。


なら、なら。
人と人でないものが共生していて、カオスな香りが漂っている。
現代の常識とかあたり前だと思ってることが、
ちょっと揺らいでしまうような。

「なら時間」「懐が広い」
と言われる理由が、ほんの少し分かった気がしました。
今度はもっと長く滞在したいです。
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    昭和と平成、愛媛と京都
    少年と婆さん、絵とお習字
    それらの間で揺れ動く
    山羊座♀。

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